胃腸炎のお話② ~水分摂取について~

本日は、前回に引き続き胃腸炎のお話をしていきます。
「もし胃腸炎になってしまったら…何をどんなふうに飲ませたらいいの?」というお話です。

胃腸炎の治療は、吐き気止めや整腸剤を併用することもありますが、対症療法が基本となります。
嘔吐や下痢が続いて脱水等を起こしてしまわないように注意しながら、
症状が落ち着くまでは、少しでも楽に過ごせるように対応してあげましょう。

嘔吐や下痢が続くと、喉が渇いてしまうのでたくさん水分を摂りたくなるのですが、
お腹の動きが悪い時に一気に飲水をしてしまうと、必ずと言っていいほど吐いてしまいます…
水分摂取の原則は、〈びっくりするほど少しずつ飲むこと!〉です。
理想は、まずは約5mlの水分を5分置きに飲ませていき、徐々に飲む間隔を縮めていきます。
5mlというと、ティースプーンやペットボトルのキャップ1杯くらいの量です。
本当に少しずつ、時間をかけて飲ませてあげると、お腹への負担が減ります。

そして、可能であれば経口補水液で水分を補ってあげましょう。
経口補水液は、速やかに必要な水分や電解質が吸収できるように調整されているので、とてもおすすめです。
市販のものだと、OS-1やアクアライト等が有名です!
ですが、味が苦手というお子さんもいるのが現状…
凍らせてシャーベットみたいに食べさせてみたり、
最近はゼリータイプもあるみたいなので、是非試してみてください。
それでもだめな時は、薄味に作った味噌汁や野菜スープで代用しても良いです。
スポーツドリングは、糖分が多めで電解質は少ないので、実は適してはいないのです…

嘔吐や下痢の症状が強い間は、無理して食事を摂る必要はありませんが、
水分だけは少しずつでいいので、根気強くあげるようにしましょう。
長期間嘔吐や下痢が続く場合や、水分が全く摂れない場合は、きちんと脱水の兆候がないかも評価する
必要があるので、心配な時は医療機関への受診も検討してくださいね。

渡辺

コメントを残す