学会参加のご報告

11月22日(木)、クリニックをお休みさせていただき、第63回日本新生児成育医学会に出席してきました。この学会は、かれこれ20年以上参加し続けている、私にとって馴染み深い学会の1つです。会場は、東京、永田町にある都市センターホテル!。場所が場所だけに、行き交う人々が、ドラマ「SUITS」出てくる織田裕二さんに見えてきて・・・ドキドキしました(笑)。

医師にとって学会とは、新たな見聞を広めるための大切な場であるとともに、研究や臨床から得た知見を独自の考察とともに公表出来る貴重な場でもあります。今回は、クリニックの関連施設であるメディカルパーク湘南において4年前から取り組んできた「新生児のスキンケア」に関する報告をしてきました。今回発表した内容は、既に学会誌に論文として発表したものでしたが、その内容についてより多くの方々のご意見を「生で」「直に」聞いてみたいという思いもあり、発表することにしました。今回の発表内容に関連した論文は、以下よりご覧いただけます。

☞ スキンケアの論文 その1 ☞ スキンケアの論文 その2

学会での発表スタイルは、大きく「口演発表」と「ポスター発表」に分けられます。前者は、大きなスクリーンにスライドを提示し口演するもので、後者は、掲示したポスターの前に立ち指示棒で示しながら手短にプレゼンテーションするものです。どちらの発表スタイルにも、それぞれの醍醐味があるのですが、口演の場合、スライドを巻き戻して再提示することが出来ないため「その場限り感!」が否めない(!?)こともあります。一方、ポスター発表の場合、一定時間の掲示の後にプレゼンテーションが行われ、その後も一定時間、ポスターの前で質疑応答に応じられるという「何度も見直せる安心感!」があります。近年では、デジタル画像技術の革新に伴いポスターをスマホで撮影し、後でゆっくりズームして詳細を確認できるようになったため「お持ち帰り感!」まで意識したポスター作成を考える時代になったようにも感じています。今回は、多くの方々に自身の取り組みをゆっくりと見ていただけるよう、ポスター発表にしました。嬉しいことに、私のポスターの前でも多くの方が「カシャ!」とお持ち帰りしてくださっていました。発表の際と発表後に、北海道、青森、東京、名古屋、三重、和歌山、兵庫、熊本の先生方から沢山のご質問、ご意見をいただき、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

発表したポスターはこちらです ☞学会ポスター

今回発表した「新生児のスキンケア」に関する研究により、乳児期、幼児期の皮膚の成育を考える上で多くの気付きと学びを得ることができました。同時に今後の課題も明確になりました。そうした研究成果の全てが、クリニックにおける日常診療の中にも生かせていると実感しています。これからも、クリニックに訪れる子供達の健康に寄与する研究を地道に発信していきたいと思っています。

 

メディカルパーク湘南こどもクリニック

正木 宏

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