子どもの血液型って・・・💉

寒い日が続いていますが、早咲きの桜や梅が次々つぼみを開いていくのを見ると、春はたしかに近づいてきているようです🌸

さて、春といえば入園・入学の時期でもあります。この4月から保育園や幼稚園に入園というお子さんも多いのではないでしょうか。

当院でも入園前の健康診断を受けにいらっしゃる方が増えてきました。その際に「血液型は調べたほうが良いですか」といったご相談を受けることがあります。

園に提出する書類に血液型を記入する欄があるそうです。

昔は生まれた時に病院で血液型の検査をすることが多かったのですが、乳児期に検査をしても正確な判定が難しいため、今ではあまり行われていません。

そのため、昔に比べて自分の血液型を知らないという方も増えてきています。では、血液型は知っておいたほうが良いのでしょうか。

結論としては、血液型は絶対に知っておいたほうが良いというものではなく、生涯知らなくても全く問題ありません。

「事故にあって緊急で手術となった時に血液型を知らなかったら困るのでは…」と心配される方もいらっしゃいますが、そのような場合には必ず事前に検査をして血液型を調べた上で輸血を行います。本人や保護者の申告した血液型で輸血をすることはありません。(検査をする時間さえない緊急時には、血液型不明時のガイドラインに沿って、いずれにしても確実に安全な輸血が行われるようになっています)

子どもの健康を守るうえで必須の検査ではなく、採血の痛みを伴うことから、当院では基本的にお勧めはしていません。どうしても知りたい場合は、将来アレルギー検査等が必要となり、採血をする機会があった時に一緒に調べてもらうと良いかもしれません。

園に提出する書類に血液型記入欄がある理由は不明ですが、少なくとも医学的な意義はないので、「不明」と記入して頂いても問題ないかと思います。

看護師 津村

 

 

 

 

 

 

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