御礼とご報告:第3回 パパママセミナーを終えて

10月21日(日)

さわやかな秋空の下、第3回のパパママセミナーを無事に終了しました。今回も、好天に恵まれたことを幸せに感じました。ご参加くださった皆様、日曜日の午前中という貴重な時間帯にお集まりいただき、心より御礼を申し上げます。

今回のテーマは「意外と知られていない、赤ちゃんのサプリメントについて」でした。

まさか、赤ちゃんにサプリメント?

にわかに信じがたいテーマであったことでございましょう。

冒頭で、サプリメントは、あくまでも「食品」の位置づけであることをご説明しました。さらには一般食品(栄養補助食品・健康補助食品・栄養調整食品)と保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)といった表記の選定には、日本の食事摂取基準(値)に影響を受ける場合があることや、表記によっては効能を1種類しか標榜出来ない縛りのようなものがあることなど、ちょっとした裏事情もご紹介しました。一般の方が受ける印象って、食品の表記次第で大きく違いますよね。でも、本当のところは些細な違いしかなく、むしろ、誤解も多分にあるのではないかということを分かっていただけたのではないでしょうか。

続いて、セミナーの本題へと移り。今回は、大きく二つのテーマを取り上げました。

1、近年、子供たちのビタミンD不足が問題となっている!

ビタミンDが不足すると、カルシウムが骨に沈着せず、骨の変形や成長障害を起こす「くる病」になることがあります。「くる病」は、食糧事情が悪かった戦後間もない時期によく見られ、その後減少して20年前にはほとんど確認されていなかったのですが、実はここ十数年で再び患者が増えていることが注目されています。背景には、子供の日光浴不足(外遊びの減少)や、アレルギー疾患に関連付けられた食事制限などの影響が推察されています。さらに、昨年(2017年9月)の日本外来小児科学会で、母乳栄養の赤ちゃんの実に75%がビタミンD不足であるという研究結果も報告されました。母乳は、赤ちゃんにとって最良の栄養源であることに間違いはありません。しかし、母乳にはビタミンDが少なく、母親が日光浴をしたり、十分なビタミンDを摂取していても、人工乳(ミルク)並みに母乳中のビタミンD濃度を上げることは難しいことも事実です。また、近年のデータで、現代女性の血中ビタミンD濃度(特に若い世代、母親世代)が低いことも指摘されており、母乳中心で育てる場合は、乳児がビタミンD不足にならないよう十分に注意する必要があるのです。母乳中心でお子さんをお育てになっているお母さんには、不足しやすいビタミンDを安心して簡単に与えられる、0歳から摂れるビタミンDサプリメント、BabyD(ベビーディー)をお勧めします。

※ 森下仁丹 BabyD(ベビーディー)のご紹介は ☞ http://babyd.jintan.jp/

2.乳酸菌サプリメント(L.ロイテリ菌)のご紹介

人の体には約500種500兆個以上、重さに換算すると約2kgにもなる膨大な種類と量の常在菌が生息していることをご存知でしたか。そうした常在菌は、人に有益な働きをする「善玉菌」、病気や健康トラブルの原因になる「悪玉菌」、普段はどちらでもないけど優勢な菌に合わせて似たような働きをするようになる「日和見菌(ひよりみきん)」の大きく3つに分けられます。人体では24時間365日、この「善玉菌」と「悪玉菌」の戦いが続けられており、どちらが優勢かでその人の健康状態が左右されていることが分かり始めてきました。乳酸菌サプリメント(L.ロイテリ菌)には、「善玉菌」としてお子さんの腸内環境を改善し、健康な生活をサポートしてくれる効果が期待されています。このサプリメントにより、慢性的な便秘、夜泣きの原因のひとつとされる乳児疝痛(コリック)、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎)などの改善効果を示した様々な論文報告があります。医学的根拠に基づき、子供からお年寄りまで、幅広く多彩な効果が実証されている乳酸菌サプリメント(L.ロイテリ菌)をお勧めします。

※ 乳酸菌サプリメント(L.ロイテリ菌)のご紹介 ☞ http://www.childhealth.jp/

 

といった、内容で前半30分間お話し、その後、後半30分間は質疑応答の時間を設けさせていただきました。今回もまた活発にご質問をいただき、ありがとうございました。

「ビタミンDは魚介類に豊富とのことだが、加熱処理により影響は受けないの」「ビタミンDのサプリメントは、1日1~2滴で良いとのことだが、消化管からの吸収は良いのか、また、消化管から吸収しにくいタイミングはないの(授乳の前後など)」「乳児は、鉄分も不足しがちだと思うが、鉄のサプリメントはないの」「乳酸菌には沢山の種類があると思うが、ロイテリ菌でなければ、良い効果は期待出来ないの」などなど、今回もまた、パパ、ママの意識の高い質問の数々には敬意を表すばかりでした。それぞれの質問に、私なりの視点と情報を加えてお答えさせていただきました。

「先生、ロイテリ菌の効能に関する論文ってあるんですか?あれば拝見したいのですが?」とおっしゃるパパまで現れ・・・大学病院時代の同僚や後輩にもなかなか言われたことのない素敵な問いかけに、涙が出そうなほどの感動を覚えつつ、ブログにアップすることをお約束した次第です(笑)!

☞ 乳児疝痛(コリック)に関するメタアナリシス論文

☞ 乳児疝痛(コリック)に関する論文

☞ 慢性機能性便秘症に対するL.ロイテリ菌の効果

☞ アトピー性皮膚炎に対するL.ロイテリ菌の効果

 

なお、今回のセミナーでご紹介したサプリメントは、いずれも当クリニックでもお買い求めいただけます。ご関心のある方は、遠慮なくお問い合わせください。また、お買い求めの際に、医師からの説明をご希望される場合は、遠慮なくお声掛けください。

では、次回11月18日(日)、8月に引き続いて2回目となる「離乳食、いつから?何を?どう始めればいいの?」のセミナーで皆様とお会いできることを楽しみにしております。

 

メディカルパーク湘南こどもクリニック

正木 宏

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