「忘れていませんか?おたふくかぜワクチン」ブログ記事コメントへの回答を終了いたしました

2019年11月に投稿したブログ記事「忘れていませんか?おたふくかぜワクチン」に対し、およそ2年以上が経過した現在まで、沢山のコメントをお寄せいただきました。👉 ブログ記事へはこちらから
皆さまから沢山のコメントをいただいたことで、任意接種の扱いとなっているおたふくかぜワクチンに疑問、不安を抱えている方々が多いことをあらためて認識し、ブログ記事を投稿した意義を感じております。一方で、ブログ記事へのコメントは、いつしか「質問&回答(Q&A)コーナー」の様相を呈し、一部の質問に対する回答は、通常診療に相当する可能性もあったことから慎重に返答をしてまいりました。おかげさまで多くのコメントをいただけたことで、おたふくかぜワクチンに関する当方の考え方を様々な形でお示しできたと思っています。そこで、皆さまからのコメントを踏まえ、おたふくかぜワクチンのポイントをまとめてみましたので、参考にしていただければ幸いです。

① 合併症の多彩なおたふくかぜは、ワクチンで守れる可能性のある病気です
② ワクチン接種は、1回目は1歳、2回目は年長さんで!が推奨時期となります
③ 推奨時期を過ぎても、ワクチンの効果を得るためには2回接種が原則となります
④ 接種間隔が空いてしまった場合でも、2回目の接種を受ける意義は大いにあります
⑤ おたふくかぜワクチンは、生ワクチンなので、1回目を接種してから27日以上間隔が空いていれば2回目の接種が可能です
⑥ おたふくかぜに罹ったかどうか不明な場合でも、ワクチンを接種して差支えありません
⑦ おたふくかぜに罹ったかどうか不明な場合の抗体検査の実施については、費用の問題とワクチンの副反応に関する正しい理解の下に、主治医とよく相談して決めるべきです
⑧ おたふくかぜワクチンによる副反応は、年齢が上昇するほど頻度は高くなります
⑨ おたふくかぜワクチンによる副反応で、卵巣炎、精巣炎の報告はほとんどありません
⑩ おたふくかぜに罹ったことがなくワクチンも未接種なのであれば、成人期でもおたふくかぜワクチンの適応はあります

インターネットを通して、当院の医療圏外である全国各地からブログ記事へのコメントをいただきました。遠く離れた見知らぬ皆さまとブログのコメント欄を介して交流する体験は不思議な感覚でした。その一方で、私自身がワクチン接種を担当するわけではないのに、個人の見解を述べることで混乱を招くことへの懸念も少なからず感じておりました。当然のことながら、ワクチンに関する疑問、不安、悩みを抱えている場合は、接種を担当する医師に直接相談し、説明を受け、納得して受けていただくべきです。以上のことを踏まえ、2019年11月投稿のブログ記事「忘れていませんか?おたふくかぜワクチン」のコメント欄にご質問をいだいた場合の当方からの回答(返答)を、今回のブログ記事の投稿(2021年10月31日)をもって、終了させていただくことにいたしました。
何卒、ご理解を賜れますようお願いを申し上げます。
最後に、私どものブログ記事に関心を寄せコメントをいただいた皆さまに心より感謝を申し上げます。
皆さまのご健康を心より祈念いたします。

メディカルパーク湘南こどもクリニック
院長 正木 宏

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