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忘れていませんか?おたふくかぜワクチン

nurse


インフルエンザ対策に関心の集まる季節ですが・・・・・
あえて今回は任意接種に含まれている、定期接種と同じくらい大切なワクチンであるおたふくかぜワクチンについてお話しします。
皆さんはおたふくかぜという病気をご存知ですか?おたふくかぜと聞きどのようなイメージをお持ちですか?
私自身お恥ずかしい話ですが……小学生の頃におたふくかぜに罹り、耳下腺が腫れて痛くて数日間はほとんど何も食べられず、辛かったのを今でも鮮明に覚えています。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウィルスによる感染症です。
感染経路は唾液を介した飛沫感染です。主な症状は発熱や顎・耳下腺の痛み・腫れです。
かかりやすい年齢は3歳~7歳で、保育園や幼稚園・小学校等の集団生活で感染する機会が増えると考えられています。おたふくかぜに罹ってしまうと、有効な治療薬はなく自然に治るのを待つのみです。

おたふくかぜは、発熱がなかったり、耳下腺の腫れや痛みの症状が出ない(不顕性感染)場合もあるため、軽い病気と思われがちです。
しかし、実際には様々な合併症を伴うことがあります。髄膜炎や脳炎・脳症などの神経の合併症がみられます。
髄膜炎は10~100人に1人の割合でみられます。脳炎・脳症の合併は稀ですが、後遺症を残すことがあり、時には死に至る場合もあります。
他にも難聴(1000人に1人の割合)や精巣炎・卵巣炎・膵炎などの合併症があります。妊婦さんが感染すると流産の危険率が高くなります。
このように、おたふくかぜは様々な合併症を伴うことがある怖い病気のひとつといえます。
でもご安心下さい! おたふくかぜは、ワクチン接種によって予防(かかりにくく)することができます!

ワワチン接種時期は、1歳のお誕生日を過ぎてからと、小学校入学前1年間の2回接種が推奨されています。
この推奨時期を過ぎてしまってもワクチン接種は可能です。
現在、おたふくかぜワクチンは、定期接種には組み込まれておらず任意接種となっているため、ワクチン接種を受けていない方、受けそびれてしまったという方、ワクチンを1回しか受けてないおいう方等、おたふくかぜにワクチンについて、ご質問やご不明な点がある方はお気軽にご相談下さい。

 

※参考~日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」~おたふくかぜワクチンNo.17発行
日本小児科学会 2018/03作成Ver.1

 

若杉

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  1. トキワミナミ より:

    おたふくの予防接種を今の所考えてないのですが、受けた方がいいですか?受けた方がいいとしたら何でですか?

    • メディカルパーク湘南こどもクリニック より:

      貴重なご質問をいただき、ありがとうございました。
      日本では、おたふくかぜワクチンが定期接種化されていないこともあり、本当に必要なワクチンなのかを悩まれるのは当然だと思います。
      そこで、おたふくかぜワクチンについて、私たちクリニックの考えを述べますので、参考にしていただけると幸いです。

      おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、是非、ワクチン接種によって予防して欲しい病気です。なぜなら、ブログでもお伝えした通り、おたふくかぜに罹ってしまうと多彩な合併症を伴うことがあるからです。おたふくかぜの合併症には、精巣炎、卵巣炎、膵炎、腎炎、髄膜炎、髄膜脳炎および感音性難聴などがあります。思春期以降の人が初めておたふくかぜに罹ると、精巣炎、卵巣炎の合併頻度が高くなるといわれています。髄膜炎は、合併症としてけっして珍しいものではなく、おたふくかぜの経過中の発熱、頭痛、嘔吐は、髄膜炎を疑う症状として要注意です。なかには、髄膜炎から髄膜脳炎に至り脳に後遺症を残すお子さんもいます。感音性難聴は、おたふくかぜ顕性発症者約400~20,000人に一人の頻度で起こり、聴力回復は困難で、おたふくかぜの合併症として最も警戒すべきものの1つと考えられています。その多くは片側性ですが、ときには両側の感音性難聴となる場合もあり、生涯、大きな負担を抱えることになります。もちろん、こうした合併症は、おたふくかぜに罹った人すべてに、高い確率で起こるものではありませんが、万が一、我が子の身に降りかかった時の落胆は計り知れません。「ワクチンさえ接種していれば、こんなことにならなかったのに・・・」という思いだけは、して欲しくないというのが私たちの正直な気持ちです。長く小児科医をやっていますので、おたふくかぜに罹った後に髄膜炎や膵炎を発症し入院を余儀なくされたお子さんや、感音性難聴を伴ってしまったお子さんも見てきました。お子さん自身の苦痛はもちろん、ご家族の無念や心の痛みは、とても書き表せるものではありません。

      世界中に数多くある感染症の中で、ワクチンで防げる病気は限られています。
      おたふくかぜもその一つであり、防ぐことの出来る病気はしっかりと予防して、大切な子どもの命(健康)を守りましょう。
      ワクチンで防げる病気について詳しく解りやすく説明してある以下のサイトも是非ご参考になさって下さい。
      Know VPD! ワクチンで防げる病気

      ワクチンのことについて、分からないこと不安なことがあれば、遠慮なくクリニックにお問い合わせください。

      院長 正木 宏