御礼とご報告:第12回 パパママセミナーを終えて

令和1年7月21日(日)第12回 パパママセミナーのご報告です。
ご参加くださった皆様、日曜日の午前中という貴重な時間帯にお集まりいただき、心より御礼を申し上げます。

今回のテーマは、「小児科医が伝えたい こどもの急変・緊急時の対応(こんな時、あんな時、どうする?)」でした。

このテーマは、看護主任の渡辺さんからも、『是非、取り上げるべき!』と、以前からリクエストされていたテーマであり、今回、満を持しての開催となりました。こどもの体調は、予期せぬタイミングで大きく変化することがあります。また、こどもの行動やこどもを取り巻く環境には、予期せぬアクシデントが潜んでいます。パパ、ママが、お子さんの急変・緊急時に、落ち着いて対応できるように大切なポイントをお伝えしたいと思い準備をいたしました。しかし(!)、その準備段階からあることに気付いてしまいました。それは、このテーマが、とても壮大なテーマであるということです。30分という時間の中で、何を、どう伝えるか、悩みに悩み、その結果、予想通り(苦笑)30分では足りず・・・40分余りしゃべってしまい、質疑応答時間が20分足らずとなってしまったことを深く反省しております。慌ただしくなってしまいましたことをお詫びいたします。
お話した内容は、以下の通りです。

1.発熱(そのメカニズムと意義、解熱剤の考え方、抗生物質に関する大切な考え方)
2.誤飲(いつ、何を飲んだかの正確な把握、誤飲事故報告の紹介、緊急性の高い絶対に吐かせてはいけないもの、医療機関に向かうまでの準備と判断)
3.便がいつもと違う(性状、回数、量、色、臭いの特徴から分かること)
4.嘔吐(吐物の色、回数、発熱の有無から分かること)
5.皮膚トラブル(時節柄あせもへの対応について、こどもの発疹チェックポイント7つ!)
6.やけど(応急処置のポイント、専門医療機関受診の目安)
7.虫刺され(救急外来受診を判断するポイント)
8.犬(猫)に咬まれた(応急処置のポイント、ワクチン接種歴の確認)
9.転倒・転落(頭部外傷の際に注意すべき3症状、鼻血の応急処置)

以上、9項目について駆け足になりましたが、大切なポイントを強調してご説明しました。
9項目のひとつひとつについて、30分以上お話出来るくらい、いずれの項目も重要な要素を含むものばかりです。お話をしながら、壮大なテーマを上手くまとめきれなかった自分を反省し、いずれまた、個別のテーマとしてお話しする機会を与えていただきたいなぁと考えておりました。なお、今回の内容は、一般診療の中で、随時お応えしていることでもあります。クリニックを受診された際に、お気軽にご質問いただければと思います。

さて、次回のパパママセミナーは、8月25日(日)
「小児科医が伝えたい予防接種(ワクチン)のお話し」です。
複雑で、難しいイメージのある予防接種(ワクチン)についてわかりやすく解説いたします。これから生まれてくるお子さんのために予防接種の知識を深めておきたい プレパパママのご参加も大歓迎 いたします。現在進行形でたくさんのワクチンを接種しているお子さんのパパママには、ワクチンの重要性や注意点をあらためてご確認いただけるよう幅広い視点で情報をご提供したいと思います。就学直前~学童期のお子さんのパパママには、やり残しワクチンの問題や、任意接種のワクチンの重要性についてお話したいと思います。さらに、10月に開始となるインフルエンザワクチンの話題にも触れたいと思います。

それでは、次回セミナーで、皆様とお会い出来ますことを楽しみにしております。

メディカルパーク湘南こどもクリニック
正木 宏

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