👦おくすり飲めるかな?②👧

前回「おくすり飲めるかな?①(https://medicalpark-kodomo.com/4454/)」では、おもに乳児(0歳-1歳くらい)の内服についてお話しました👶
今回は、もう少し大きくなった子どもたちの内服についてお話します👩

👧幼児(1歳-6歳くらい)の内服

お薬を嫌がって飲んでくれないという相談を一番多くいただくのがこの時期です。
この時期は体だけでなく心もめざましく発達するので、お薬なんていや!きらい!という場合は、子どもの発達段階に応じたアプローチをするとスムーズに内服してくれるかもしれません。

🌼「じぶんでやってみたい」を尊重する
1歳から6歳くらいの幼児期になると、徐々に自我が芽生え、「自分のことは自分でやりたい」という意思が生まれ、自ら考えて行動するようになります👦🌟
内服の際も、子どもたちのこの主体性・自主性を尊重し、どんなタイプのお薬にするか(粉・シロップetc.…)どうやって飲むか(プリンにかける・ココアに混ぜる・お薬を飲んだら口直しにひとくちゼリーを食べるetc.…)など、なるべく子ども自身に選んでもらい、主体的に内服が出来るようにサポートしましょう。飲めたら、「自分で飲めたね!」とたくさん褒めてあげると、「じぶんでちゃんとできた!」と自信に繋がります☺🌟
また、内服が出来たことを視覚的にとらえられる「おくすり飲めたよカレンダー」もおすすめです📅カレンダーを用意し、お薬を飲めたら好きなシールを貼るようにすると、達成感が高まってより励みとなります🏳‍🌈

🌼ごっこ遊びでイメージを
幼児のごっこ遊びには、社会性や規範を身に着けるなど様々な意味があるのですが、小児医療の現場では、聴診や採血の前にその処置を模したごっこ遊びをすることで、自分が受ける医療行為を疑似体験させ、心の準備を促すことがあります🏥🌟
そこで、おうちでも同じように、内服の前にぬいぐるみにお薬をあげてみたり、ビスケットをすり鉢で細かくすりつぶしてお薬を作ってみたりするごっこ遊びをしてみるのはいかがでしょうか🍪ごっこ遊びを通じて、内服に対する気持ちを表すことが出来たり、積極的に内服してくれるようになるかもしれません🧸🐇💊

🌼なぜ薬を飲む必要があるのか説明する
4.5歳になるとお薬を飲むことの必要性も理解できます。子どもが感じている辛い症状(お熱がある・鼻が詰まって苦しい等)、内服に対する気持ちについて話し合いながら、何のためにお薬を飲むのかをしっかり説明することで、納得して自らお薬を飲めるようになります。

🌼味が苦手なら…
幼児期は味覚が発達する時期でもあるので、単にお薬の味が苦手で飲めないという場合は、お薬の味を隠してくれるものに混ぜて内服するのもOKです🙆
食品に混ぜる場合は、全体に均一に混ぜるよりも、お薬を食品で包み込むようにした方がお薬の味を感じにくくなります🍨🌟ただ、食品や飲み物によっては、混ぜるとより変な味になり飲みにくくなってしまうものもあるので、混ぜる場合は以下の国立成育医療研究センターのサイトを参考にしてみてください(小児科でよく出されるお薬それぞれに対して、合うもの・合わないものが詳細に載っています📝)なお、お薬を食品に混ぜた場合はすぐに飲みましょう。放置すると苦みが出たり、効果が低下したりする場合があります。

https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/medicine/210330.html

💊手は尽くした!でも飲んでくれない!💊

思いつく限りの手は尽くした!でも断固拒否している!😢ということもありますよね💦
そんな時は…無理強いせず内服をちょっとお休みしてもOKな場合があります🙆
もちろん状況によっては「これは何としてでも飲んでほしい…!」という治療のキモになるようなお薬はあるので、そういう時はこちらからも「何とかがんばってこのお薬は飲んでほしいです!🥺」とお伝えします。そうでないお薬(というのも変ですが)も、辛い症状を緩和して体力の消耗を防いでくれるなど、細菌やウイルスと戦う子どもたちのサポートになるので、できれば飲めたほうが良いです。しかし、絶対に飲ませなきゃ!と無理強いした結果お薬を完全に拒否するようになってしまうと、いつか「これは何としてでも飲んでほしい」のお薬を飲まなければならなくなった時に困ることになります…なので、「全然飲んでくれない…無理やりにでも飲ませた方が良いの?😢」と悩むときは、ひとまずクリニックにご相談ください。無理強いしなくてもよい方法を一緒に考えましょう✊🌟

子どもたちは日々成長するので、内服に対する反応も日々変化します。昨日上手くいっていた手が今日は突然無効😯なんてこともあれば、急に飲んでくれるようになった🙌なんてこともあるのが子どもの内服です。なかなか一筋縄ではいきませんが、子どもたちが「お薬は自分の健康を守ってくれる味方のひとつだ」と思えるように、成長に応じた内服サポートをしていけると良いですね🏳‍🌈🌟                    

看護師 津村

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