💉麻しんとワクチンのこと①💉
皆さまこんにちは☺
5年ぶりの行動制限のないGW、皆さま楽しく過ごせましたでしょうか?五月晴れの続く爽やかな連休で、観光地は新型コロナウイルス流行前のように賑わっていましたね☺
新型コロナウイルス感染症が5類に移行してちょうど1年、ようやく以前の日常が戻りつつあることをうれしく思います🌼
しかし、日常生活に制限がなくなり人の往来が再び活発になるに従って、感染症もまた以前の様に流行するようになりました。特に今年に入ってからは麻しん発生の報道が相次いだため、ご不安に思った保護者の方からたくさんのお問い合わせをいただきました。そこで今回は麻しんについてお話したいと思います。少し長いので、2回に分けます✌
👨⚕️麻しんってどんな病気?👨⚕️
麻しんは麻しんウイルスに感染することによって起こります。発熱・咳・鼻水といった風邪のような症状から始まり、口の中に白い斑点が出来たり、全身に赤い発疹が広がったりします。また、30%くらいの患者さんに肺炎や脳炎といった重い合併症がおこります。特別な治療法はなく、かかってしまうと現代の医療をもってしても多くの方が亡くなったり重い後遺症で苦しんだりする厄介な感染症です。
👨⚕️感染力は世界最強!👨⚕️
麻しんウイルスは世界で最も感染力の強いウイルスのひとつです。感染した人が咳やくしゃみをしていなくても、同じ部屋の中で呼吸をしていただけで感染します。マスクや手洗いをしても防ぐことはできません。また、特徴的な発疹が出て麻しんだと診断される前から強い感染力を持つため、感染した人が自分でも気づかないうちに感染を広げてしまうことがあります。
👨⚕️麻しんって昔の病気じゃないの?👨⚕️
日本は2015年にWHOから麻しん排除状態にあると認定されました(2023年の時点では、日本が属する西太平洋の37の国と地域のうちでは、オーストラリア・韓国・ブルネイ・ニュージーランド・シンガポールと日本の6か国、および香港・マカオの2地域において麻しん排除が認定されています)
しかし、世界の多くの国では麻しんは依然継続・再発生しています。最近では特に新型コロナウイルス感染症の流行により医療へのアクセスが制限されたことや、ワクチン全般に対する漠然とした不安感等から世界的にワクチン接種率が低下しており、各地で麻しんの大流行がおきています(これまで報告の多かった地域だけでなく、既に麻しん排除を達成していた米国や英国においても流行が確認されています)
日本でも、再び人の往来が活発になったことで、海外で感染した人が日本で発症して国内に感染が広がるといった事例が確認されており、まだまだ昔の病気とは言えない状況です。
👨⚕️唯一の対策はワクチン接種!👨⚕️
そんな麻しんに対して、私たちが出来る最も安全で効果的な対策が麻しんワクチンの接種です。
日本では定期予防接種としてMR(麻しん風しん)ワクチンを2回受けます。1歳の時に1回目、年長さんの時に2回目を接種することで、ほとんどの方に免疫がつきます。この免疫が、侵入してきた麻しんウイルスから体を守ってくれます💪✨
☞麻しんとワクチンのこと②に続きます☞
看護師 津村