花粉症について🤧🌳
春の陽気が感じられるようになり気持ちも明るくなる一方で、春は花粉症の方には辛い時期ですよね😷私自身も毎年鼻水、鼻づまり、目の痒みに悩まされています。患者さんでも2月中旬頃からくしゃみ、鼻水、目の痒みといった症状で来院される方が多くいらっしゃいました。シーズンの終盤にはなってきましたが、今回は花粉症についてお話したいと思います🌳
★花粉症のメカニズム
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の痒み、充血、涙目…。こうした症状は目や鼻から体内に入ってきた花粉を取り除こうと体の免疫システムが過剰に働くことで発現するアレルギー反応です。人間の免疫システムは花粉を異物と判断すると、花粉に対する抗体を作ります。この抗体は体内に花粉が入ってくる度に作られるため、少しずつ体内に蓄積されていきます。蓄積量がある一定のレベルに達すると、アレルギー反応が発現して花粉症の症状が出てくるのです。近年では花粉の飛散量の増加や体質の変化により、発症するまでの期間が短くなり、小さなお子さんでも花粉症にかかるようになりました💦
★治療について
①薬物療法💊
症状や年齢に応じて、飲み薬や目薬、点鼻薬を使用して症状をコントロールします。毎年花粉症の症状が出る方は、花粉の飛散開始前または症状のごく軽い時からお薬を始めることで、症状が抑えられるので早めの受診がおすすめです✨花粉症のお薬は、一定期間服用を続けることで効果が安定するお薬になります。目薬や点鼻薬も同様で、症状が気になる時だけ使うのではなく、効果を確認しながら先生と相談して使っていきましょうね👨⚕️
②舌下免疫療法👅
舌下免疫療法は、花粉症の原因となっているスギ花粉の成分の入ったお薬を毎日内服して、少しずつ体をスギ花粉に慣らしていくことで、徐々に花粉症の症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。近年では大人も含めて需要が高まっておりお薬の流通が十分ではない状況ですが、花粉症のシーズンが終わった毎年6月頃から治療を開始できます。対象年齢は5歳以上ではありますが、当院では就学してからの治療開始をお勧めしています🎒3~5年毎日内服を継続すること+正しい方法とタイミングで内服することが重要な治療法で、治療の開始には血液検査が必要となります。治療の意味をお子さん自身が理解して主体的に取り組めるのがベストなので、お子さんの性格やご家族の協力体制等も含めて治療開始の時期を検討できるといいですね!もちろんやる気満々のお子さんは就学前でも大丈夫なので是非ご相談ください💪ご興味のある方は、過去のブログ(概要編・導入編)で詳しく紹介しているので読んでみてくださいね。
★予防法について
花粉症を予防するためには、できるだけ花粉を避ける、体内に入れないことが重要です。テレビやネットで花粉の飛散情報をチェックして、飛散量が多い日はできるだけ屋内で過ごしましょう。晴れて気温が高い日、空気が乾燥して風が強い日、雨上がりの翌日は特に飛散量が増えるので要注意です🌞外に出る時には、マスクや眼鏡が着けられる年齢のお子さんであれば装着して、洋服はポリエステルやナイロンなどツルツルした素材だと花粉が付きにくくなるのでおすすめです🙆♀️また、室内にできるだけ花粉を持ち込まないように、帰宅したら髪や洋服の花粉を払い落とし、手洗い・うがい(そのままお風呂へ直行もGOOD👍)をしましょう!
来年の花粉症シーズンに向けてしっかり対策できるといいですね!気になる症状や治療法がありましたらお気軽にご相談ください😊
手塚