水ぼうそうとワクチンのお話し

こんにちは。この冬も胃腸炎やインフルエンザが流行しましたね。来院されたママ・パパには「今、保育園(学校)で何か流行しているものはありますか?」とお尋ねしています。その中で、時々聞こえてきたのが水ぼうそうです。水ぼうそうってどういう病気なのか、予防接種はいつ、何回接種するのかについてお話しをします。

水ぼうそうは「水痘」とも呼ばれ、症状は発熱と発疹です。発熱は38℃前後で2~3日続きます。発疹は体に散在しますが、頭皮にもできることが特徴的です。また、痒みを伴うことがあります。
一般的に水ぼうそうの発疹は、①赤い発疹(紅斑)→②米粒大の盛り上がった発疹(丘疹)→③水ぶくれ(水疱)→④膿をもった発疹(膿疱)→⑤かさぶた(痂疲)という順に変化します。

感染しやすい時期は、発疹が出る1~2日前からかさぶたになるまでです。水ぼうそうは出席停止の対象ですので、発疹がかさぶたの状態になるまで保育園や学校はお休みする必要があります。治療は、飲み薬と塗り薬を使用し、感染から登園・登校が許可されるまでは1週間程度かかります。

水ぼうそうの予防接種は、2014年10月から定期接種になりました。定期接種の対象年齢は1歳から3歳になるまでです。接種回数は2回で、標準的な接種期間は1歳で1回目、1回目から6ヵ月から1年(最短3か月)空けて2回目を接種します。

予防接種をすることで、水ぼうそうに罹っても発熱しなかったり、発疹の数が少なく済むことがあります。是非、この機会に母子手帳の予防接種のページを確認してみてください。「水痘」の枠は埋まっていますか?
1歳で1回目を接種したけれど2回目を忘れていた!まだ水ぼうそうに罹っていないけれど接種が終わっていない!といったお子さんがいましたら、接種を検討してみてくださいね。3歳を過ぎている場合は自費での接種となり、当院では6,600円で接種ができます。

他のワクチンについても、接種すべきものは終わったか、次は何を接種するかなど不明な点がありましたら、来院時に看護師が母子手帳のチェックを承りますのでお気軽にご相談くださいね。

宮原

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