高いお熱!そんなときにできることって?
いよいよ2019年も残りわずかとなりました。
寒さも本格的になったこの冬に猛威をふるう胃腸炎やインフルエンザ・・・これからクリスマスやお正月といった大イベントが控えているのに恐ろしいですね。もちろん罹りたくない、けれど罹ってしまい高いお熱が出てしまった。高いお熱が出たから解熱剤!とお薬を使うその前に。まずは「クーリング」を取り入れてみませんか?今回はこのクーリングの効果や方法についてお話をします。
クーリングとは、お熱が出ている身体を冷却し体温を下げる手法のことをいいます。お熱があるというのは、37.5℃以上の状態を指します。お熱が出ると体力を奪われぐったりしたり水分や栄養補給ができなくなってしまいます。そんな時には少しでもお熱を下げ、辛い時間を減らすことが大切です。
クーリングのポイントは、太い血管が通っている箇所を冷やすことです。太い血管の通る代表的な場所は、首・わきの下・足の付け根です。この部位をタオルで薄く巻いたやわらかいアイス枕や保冷剤を使って冷やします。また、頭の下にアイス枕を置く方法はお子さんの年齢が上がり、冷やすことを受け入れてくれるのであれば問題ありません。しかし、これらの方法を必ずしも受け入れてくれるとは限りません。嫌がったり抱っこをしながらだとうまく冷やせない、このような状況はあって当然です。そんな時には、お子さんを抱っこしたまま、背中にアイス枕をあてます。この方法は、血液を全身に送り出してくれる心臓の近くを冷やすことができます。抱っこをしているうちにお子さんが寝入ったら、アイス枕を頭の方へそっとずらして寝かせましょう。
そして、最後にもう一つ。お熱が出たときによく使用される冷えピタや熱さまシートについてです。実は、これらは体温を下げるものではなく、貼ることでひんやりとした気持ち良さを感じ、それによってお熱による苦痛を和らげることができるものとなります。そのため、今回のテーマであるクーリングとは異なります。ですが、お熱で辛い状況を緩和する一つの方法として、嫌がることがなければ、使ってあげましょう。
もちろん、クーリングをやってみたけれど、高いお熱が続きぐったりして辛そうだという場合は無理せずに処方された解熱剤を使用してください。体温が下がったタイミングができたらその間に水分や食事を摂り、栄養補給をしていきます。
是非、高いお熱が出た際にはご自宅でクーリングを取り入れてみてくださいね。
宮原