座薬について🚀~入れ方編~

 今回は座薬の使い方についてお話します。座薬は肛門や膣から入れるお薬です🚀体温や水分で溶けて直腸や膣の粘膜で吸収され、薬効成分が直腸・肛門や膣など局所に作用するものと、粘膜から吸収されて血流に乗って全身に作用するものがあります。小児では、吐き気止めや解熱剤、抗けいれん薬、下剤などで処方されることが多いです🤒吐き気がある時や高熱でぐったりしている時、飲み薬が苦手なお子さんなどに適しています👍

 座薬は、飲み薬とは勝手が違うので、初めて使う時はためらってしまう方も多いかと思います💦しかし!!正しい使い方・ポイントを知っておけば、安全かつスムーズに入れることができるので、座薬が処方された際にお役立ていただければと思います✨

🍑 入れ方 🍑

1.赤ちゃんは、仰向けに寝かせ、オムツを変える時のように(あぐらをかくように膝を曲げた状態で)足を持ち上げる。就学前~小学生のお子さんは、膝を曲げて横向きに寝かせるorハイハイの体勢でお尻を突き出させる。

2.座薬の先端に潤滑剤(ワセリン、ベビーオイル、保湿剤、オリーブ油など)をたっぷりとつけ、先のとがっている方から肛門に入れる。

ポイント①:肛門に大人の人差し指の第1関節が入るくらいまで座薬を押し込む!

ポイント②:座薬を入れる時に「あ~」と声を出したり「ふ~」と口呼吸してもらうと、力が抜けやすくなります。

⭐なぜ「大人の人差し指の第1関節が入るくらい」まで座薬を入れるの?⭐

ちょっとだけ専門的なお話になりますが…

大人の人差し指の第1関節=つまり肛門から約1.5~3cm奥に座薬を入れると、直腸内の便やガスを肛門の外に出そうと動く内肛門括約筋を通り過ぎ、少しスペースの広がった直腸膨大部に座薬を入れることができます。直腸内まで座薬を入れることが出来ると、お子さんが力んだり踏ん張っても、簡単に座薬が出てきてしまうのを防げるので、安定した状態で座薬を吸収させることができるのです!また、直腸内は粘膜のため、座薬が挟まっている不快感や痛みがなくお子さんも快適です😌

3.座薬が出てこないように、肛門を10~30秒程押さえる。

 次回は、座薬に関するQ&Aについてお答えしていきます🌼

看護師 手塚

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