離乳食の開始と卵のおはなし👶🥚
今回は、離乳食と、お子さんの離乳食を進める上で避けては通れない3大アレルゲンの一つである卵についてのお話です。
はじめて子育てをするパパママにとって、「離乳食」は未知の世界ですよね。
私も、子どもと関わる仕事をするまでは、漠然としたハテナをたくさん持っていました🤔
そんなパパママに向けて、離乳食早期がちょっとだけイメージできるような内容を書いてみます。
そもそも、離乳食っていつからスタートするか知っていますか?
今はミルクやおっぱいを飲んでいる赤ちゃんもいつかは大人と同じ食事を摂るようになりますが、大きくなると急に普通の食事が食べられるようになるわけではありません。
その過程では、食事の内容や形態を工夫しながら、お子さん自身が食べ物をつぶして噛んで飲み込む口の動きを獲得し、精神発達的にも食文化を受け入れていけるように、食べる力を親子で育てていく努力が必要なのです🤝
離乳食をスタートする時期は、首がすわって寝がえりができる・食べ物に興味を示すなどの発達が見られ、からだとこころの準備が出来てくる生後5-6か月といわれています👶✨
離乳食の進め方に絶対!はないので、育児本などを参考に分かりやすい・真似しやすいと感じる方法で進めるのが1番ですが、離乳食早期はだいたいがトロトロのお粥からはじめて、野菜のペースト、豆腐や白身魚などのたんぱく質をすりつぶしたものへと進んでいきます。
正直、トロトロのお粥は美味しくはないかもしれません…。
(あくまでも個人的な感想ですが、是非パパママも食べてみてくださいね。)
なので、一生懸命作ったお粥を口からベーっと出されてしまっても、それは離乳食あるあるなので落ち込まないでほしいです✋
離乳食でなによりも大切なのは、食べる楽しさを知って食べる意欲を育てていくこと!
しばらくは栄養摂取のメインはミルクや母乳なので、無理やり食べさせることはせずに、「だめなら明日はちがう食材にも挑戦してみよう」くらいの気持ちで、パパママも気負わず楽しみながら離乳食に取り組んでみてくださいね。
離乳食をスタートして色んな食材に少しずつ慣れてきたら、ここで後回しにせず、離乳食早期のうちに挑戦してほしいのが、卵(鶏のたまご)です🥚
最近の育児本では、卵は生後5-6か月のページに登場します。
卵を始めるとなると、おそらく「卵はアレルギーもよく聞くし、そんなに早くはじめて大丈夫なの?」と不安に感じるパパママもいると思います。
実際に、「卵だけは心配だったので避けてきたけど、どうしたらよいですか?」と離乳食の中期や後期で相談を受けることもよくあります。
そのハテナに答えるために、少し詳しい話をしてみると…🧐
厚生労働省が示している「授乳・離乳の支援ガイド」では、「食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食品の開始時期を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない」とされており、2019年に12年ぶりに改訂された最新のガイドで、卵の開始時期は「生後7-8か月」から「生後5-6か月」へ変更されました。
授乳・離乳の支援ガイドは、統一した支援を行えるように保健医療従事者向けとして示されているものなので少し難しい内容のように感じてしまいますが、つまりは、≪アレルギーを心配して食べる時期を遅らせる理由はないので、適切な時期に食べ始めるのが大切で、卵は生後5-6か月を目標としましょう!≫ということですね。
また、近年の研究では、離乳食の早い時期に卵を始めたほうが、卵アレルギーの発症を予防できるという報告もあるんです。
アレルギーのイメージから慎重になってしまいそうな卵ですが、正しい知識のもとに、生後5-6か月(離乳食早期)からはじめることを目標に準備を進めていけるといいですね😌
卵以外にも、小麦や乳製品など、アレルギーに少し配慮が必要な食材も控えていますが、是非、先延ばしにはせずに適切なタイミングを意識して挑戦していきましょう💪
離乳食をはじめると、食べる姿に成長を感じると同時に、どんどん発達が進んで、拒否してみたりごはんを投げてみたりと、大変なことも多く待っていると思います。
作ったものを冷凍したり、ベビーフードを活用しながら、パパママも無理し過ぎずに、笑顔で食卓を囲んでくださいね😊💕
また、一般診療では、離乳食についてのご相談もお受けしておりますので、育児相談でもどうぞ遠慮なくご受診くださいね。
看護師 渡辺