インフルエンザと予防について

本格的な流行シーズンを迎えるインフルエンザについてのお話です。

インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染すると発症し、発熱や鼻水、咳に加え、頭痛、筋肉痛、倦怠感などの症状を引き起こします。例年、12月から4月にかけて流行します。一般的に言われる「風邪」よりも全身症状が強いことが特徴で、比較的「重くなりやすい疾患」です。

インフルエンザは罹患しても、診断された後、正しくお薬を飲むことが出来れば多くの場合は、自然に回復します。しかし、なかには中耳炎や熱性けいれん、気管支炎を合併することがあります。そして、稀ではありますが重症化し、脳炎や脳症を引き起こしてしまうこともあります。

インフルエンザを予防するためには、日頃からの手洗いやマスクを継続することはもちろん、予防接種(ワクチン接種)も重要です。ワクチンを接種することで、インフルエンザに罹りにくくなったり、もし罹ったとしても症状が軽く済んだり合併症や重症化を予防してくれるとされています。

予防接種は生後6ヵ月からが対象です。
しかし、生後6ヵ月~1歳未満では、免疫機能が備わってきた3~4歳頃と比べると重症化しにくいうえに、接種しても抗体がつきにくいため、予防接種の積極的な推奨はされていません。もちろんご希望があれば接種は可能です。
また、13歳未満のお子さんは、より免疫効果を高めるために2~4週間(最適なのは3~4週間)の間隔を空けて2回接種する必要があります。

今シーズンは、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、ワクチンの需要が高く、当院では9月から計3回予約を受け付けましたが、いずれも当日で在庫分の予約が終了してしまいました。予約をお断りすることとなってしまった方々には大変申し訳なく感じております。
予約受付は11月10日をもって終了しましたが、12月3日現在、キャンセル等でワクチンの在庫がわずかではありますが残っています。ご希望の方全員にお応えできない可能性はありますが、まだ2回目が接種できていない、今シーズン1回も接種できていないなどでお困りの方はお電話にてご相談ください。

宮原

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